10月も半ばを過ぎ、秋も深まりだいぶ肌寒くなってきました。
人恋しくなる季節ゆえに、ままならない人間関係からの学びも多くなってきます。
なんてことはない人との触れ合いの中でも、きちんと挨拶ができたり、お礼が言えたり、明るい笑顔の人に対してつい、「ああ、いい人だなぁ〜」などと思うことが皆さんにもあるかと思います。
けれどもよく考えてみればこれは人とのコミュニケーションのなかでごく初歩的なこと。
なぜこんな当たり前のことでつい「いい人」などと思ってしまうのか。
それは現代人にゆとりがなく、常に何かに苛立ち、自分を認めてもらえず、大切にされていないという不満を持っているなど、ゆとりの無さや損得勘定から得の無いことはしないという淋しい考えから他者に対して愛が持てなかったり、想像力の欠如のためです。
そんな気持ちが渦巻く世の中だからこそ、圧倒的な負のエネルギーに巻き込まれない自分になる人間力を持つことが試されます。
人は自分にとって「いい人」に対して自分もいい人でいることは簡単ですが、
嫌な人、感じの悪い人に対してもいつものままの自分で平常心を保てること、これができてはじめて自分は自律していると言えます。
というのも、嫌な人の行動で自分まで嫌な気分になったり、イライラしたりするのは相手の波長に引きずられている証拠です。
つまり、ままならない他者を裁く事ばかりに捉われ、自分のこととして分析していません。
相手がどんな人であれ、幸せな人は人に意地悪をしません。
その状況に至るまでには何らかの理由があります。
そんな時、相手の低い波長に引きずられないようしっかりとした軸を自分が持っていれば、
自分の高い波長が相手に影響し、相手が変わることもあります。
皆さんにもこんな経験はありませんか。
ぶすっとしていかにも感じが悪い人に、こちらはいつもと態度を変えずに接してみたら
意外とそんな悪い人ではなかった、もしくは変わってきた、というようなことです。
それはあなたの高い波長に相手が引っ張られて相手の良いところが引き出された証拠です。
「どうせみんなそんなもんだよ、私のことなんてどうでもいいと思っているんだ」
とひがみや恨みつらみ、嫉妬で渦巻いている人だからこそ、自分も大事にされているのだと感じたときに相手の中で少しずつ変化が起きます。
実際に私はこういった経験を何度もしています。
暗闇を非難し、嘆くのではなく、自らが光となるような生き方、思い、言葉、行動を心がけていきたいですね。
自分が変われば世界が変わります。