先日念願の谷川岳登山に行ってきました。
実は去年テレビで放映されていた登山特集で秋の谷川岳の紅葉の素晴らしさ、そして稜線から望む山並みの美しさにすっか魅せられ、「紅葉の季節に絶対に登りたい!!」と思ったものの、何せ実力が伴わないので体力をつけて来年必ずチャレンジ!とひそかに心に誓っていたのです。
そして谷川岳麓の土合口駅からロープウェーに乗り素晴らしい紅葉のなか空中散歩を楽しみつつ、いざ1319mの天神平駅へ。
そして・・・
谷川岳はトマの耳(1,963m)オキの耳(1,977m)と呼ばれる頂部が二峰に分かれている特徴的な双耳峰なのですが、この画像にある通り、この出発点からはたしてヘタレな私の実力、体力であんなに遠くまで登れるのか・・・と正直焦りを感じつつも、一年越しの想いは強く、頂上目指していざ出発です。
こちらはロッククライミングのメッカということもあり、登山道はとにかくガレていて、歩きにくく、急な傾斜の鎖場もちらほら。
とはいえ、テレビで見た素晴らしい稜線からのパノラマを見たいがために頑張ります(笑)
素晴らしい景色です!
悪路と格闘しつつもトマの耳に到着。
ここから下山、という方も多いのですが、
私の目標はその先の稜線を進み本当の?!頂上のオキの耳へ行くこと。
急な稜線を下ったり登ったりと「あと少し!!」と自分に言い聞かせ進みます。
すんごい景色で険しい尾根なのですが、今ひとつワタクシに緊張感がないのでのんびり感が・・・。
そしてようやく双峰の標高が高い方の山頂、オキの耳1977mに到着です!
きつかった〜!!(ガイド本にはトマの耳から15分と書いてありますが、
足場が悪く20分はかかります←断言)
周りの景色はこんな感じ。紅葉で山肌があかね色に染まっています。
風が強く、向かいの山肌を雲がすごい速さで流れていきます。
画像からはあの圧倒的な迫力と素晴らしさが伝わらないのが残念・・・。
ともあれお昼休憩を入れ約6時間、念願の谷川岳登山、無事下山いたしました。
正直子供の頃から体を動かすことは大の苦手で、体力、気力ともに無しの私。
(現に
夏にトライした富士登山も高山病発症で8合目で挫折!!)
谷川岳も距離こそ短いとはいえ岩登りに近い箇所も多くあり、
登ったはいいが、下りれるのかしら??というような私などには厳しいコースで、
延々続く急な下りで膝が終わり、ヨレヨレ状態での下山でしたが、
正に私の信条でもある「(努力を重ね)願えば叶う」Vouloir, c'est pouvoirを体いっぱいで実感してきました。
登山のいいところは全てが「自己責任」であること。
日頃頭では理解していることですが、自然の中ではリアルにこれが感じられます。
乱暴な話ですが、色々な悩みなども登山の様な逃げ道のない自己責任をリアルに味わえる環境に身を置くことで、「自分にもできた、何とかなるものだ」などと、どんな理屈よりも達成感、満足感を味わえ、そして自分に克服できる自信がつくのではないかしら、と個人的に思います。
自然を楽しみ、浄化され、パワーチャージしつつ自己鍛錬、登山は何とも魅力的です!