早いもので、もう4月も今日で終わりですね。
目黒川沿いの桜の葉の緑が美しい季節になりました。
さて、今日はアピールについてちょこっとお話しします。
カウンセリング時に自己アピールが足りない、というメッセージのある方が驚くくらい多いのですが、やはり日本に生まれたという時点でこの確立が高くなります。
つまり、日本に生まれることを選択したということは自分が何になるか、という選択肢がとても多く、(日本は基本的に家柄、身分などの差別がなく、自分さえ頑張れば大抵の職業に就けます。字が読めない、書けないという人もまずいません。健康面でもごく普通に成長し大人になれるだろうと誰もが信じて疑いません)結果として自分がやったか、やらないかによって今の状況を大きく変えることが出来ます。
ですから、がむしゃらに頑張らなくてもなんとなくごく普通の生活を望めます。
おまけに日本は相手の気持ちを察することを美徳とする傾向もありますので、
私はこう思う!とはっきり言うよりも遠まわしに言う、もしくは察して欲しい、というような依存が生じます。
アピールというとどうも「自分はすごい」と自分を売り込む、または「これはやりたくない」など言いづらいことばかりを想像される方が多く、そのためにできないと思い込むことが多いようです。けれどもアピールは決して「出る杭」になることではありません。
今の自分がどういう状況か、と相手に伝えるだけでいいのです。
人に褒められても「これが最後」と思い、割りきって仕方なくやったことであれば、いくら褒められても実は苦手なのだ、ということを伝えなければまた同じ仕事を頼まれるでしょう。
なりたい自分と方向性が異なる時も同じです。
つまり「やりたくない」という否定ではなく、「自分はどうなのか」という自分の説明をすることです。これがアピールです。
否定や売り込みでなく、自分を伝えること。
自分を伝えることができれば、相手が自分に関して「本当はどうなんだろう?」などど探る必要がなく、相手に気を遣わせない自分になることができます。
仮に自分の思い通りにならない時も、なぜそうすすめられないのか、という理由を相手がきちんと教えてくれるので、変に疑ったり落ち込んだりする必要がありません。
アピールは気を利かせること。
なりたい自分になる第一歩でもあります。
自慢や自己中心的なことではありません、本当の意味で人間関係をスムーズにする潤滑油です。