Amazonで欲しい本があり、そのついでになんとなく買ってみた好きな漫画家、山岸凉子さんの作品「白眼子(はくがんし)」。
題名になぜか惹かれてのでストーリーも知らず、レビューも見ずに思いつきで購入したのですが、なんと霊能者のお話でした。(何という導き!!)実在の人物がモデルとか・・・。
この作品の中には霊能力で相談者に多大な幸運をもたらすことで大企業の社長や政治家を後ろ盾に当時世間を騒がせていた霊能者のことも書かれていましたが(実在した人物、藤田小女姫さんをモデルにしていると思われます)
この白眼子はまさに名よりも実を取った人。
物質的なことでなく、その人のたましいの上で正しい行いかどうかを視ることをしていました。
中でも最も深くうなづけたのが霊能者である「白眼子」のことば。
『人の幸・不幸はみな等しく同じ量らしいんだよ
試練は人を強くさせる。
本当は災難を避けようとしてはいけないだ
災難は来るときには来るんだよ
その災難をどう受け止めるかが大事なんだ
必要以上に幸運を望めば
すみに追いやられた小さな災難は大きな形で戻ってくる』
真理ですね。
「今の試練、苦難がが終わったらもうこれで終わりですか?」
ということもよく、聞かれますが、同じ試練は乗り越えたら2度はきませんが、またレベルアップした別のことが経験を積んでよりたましいの向上をはかるためにやってきます。
まあ、普通に考えたら当たり前のことです。
死ぬほど練習してオリンピック選手に選ばれてもさらなる努力をしなければあっという間にレベルは落ちてしまうこととと同じですね。
ここで終わりということはすべての人にとってありません。
問題から逃げずに何を学ぶか、現世でしかできないこの経験の繰り返しです。
たかだか100年しかこのチャンスは与えられないのです。
この条件は、みんな同じです。
現世利益だけに惑わされないよう、けれども決して霊的真理を教典的に信じて逃げ込まず、現世こそが今の自分の中心であることを忘れないよう、バランスよく今生を生き抜きたいですね。
でもあまりディープに考えず、乗り越える過程も楽しめるようしたいものです。
これも生きているからこそ味わえる感覚なのかな。
肉体がなくなったら味わいたくてもできないかもしれませんので、今のうち??
現世にいるうちはこれを味わい尽くし、「えっ?もう終わり??」って最期に言えるくらいになりたいっ。日々精進です・・・。