2012.07.28 Saturday

執着からの解放


映画大好きの私なのでいろいろ作品を見てはいたのですが、今一つピンとくるものがなく、久々のレビューです。

それは、待ちに待ったクリストファー・ノーラン監督の「バットマン」シリーズ3部作、完結篇の「The Dark Knight Rises」です。

2005年、1作目の「Batman Begins」2008年、2作目「The Dark Knight」、そして今夏、3作目でついに完結しました。
もちろん先行で観に行ってきました(笑)

以前2作目の「The Dark Knight」のレビューでも書きましたが、アメコミやヒーローものも特に思い入れのない私でも、この作品のテーマとしてある、憎しみや怒り、哀しみという人の心の闇やトラウマが何故できたかということも実は愛を求めるがゆえの寂しさであったり、人としての弱さであったり、大我と小我が入り混じりつつも、結局はどんな行為も人に愛されたい、理解されたいという気持ちが根本にあり、そこが満たされることで癒されていくというような、深〜いテーマがあるので見逃せないのです。

人は愛されたい、愛したいゆえに間違った行動も取ってしまうし、意地になって後戻りできなくなってしまい、苦しんだり(自分自身から解放されない執着するがために自らが起こしてしまう不幸ですね)
けれども全ての人に神我があるからこそ、そこに従って生きることで成長していきたいという気持ちも見え隠れする複雑な葛藤が3作通して伝わってきました。

そしてお決まりのように自らが蒔いた種は自らが刈り取らなければならないというカルマの法則でしっかり締めくくられます!
(本日(28日)公開なのでネタバレしないようにしてます!)

本当によくできた3部作で、特に最終作は私の大好きな役者さんばかり出演されていて、
3時間という長編でしたがぐいぐい引き込まれて観てしまいました。
ご興味のある方は作品を通じてその奥に隠れているテーマを感じてみてくださいね!

観に行かれる方は1作目、2作目を見てから行きましょう(でないと話が全くつながりませんのでご注意を!)
あと、銃撃戦などのシーンもあるのでアメコミ原作とはいえ大人向け作品です。


◇余談◇
ジョセフ・ゴードン・レヴィット、今回もかっこよかったです。
マリオン・コティヤールにアン・ハサウェイは文句なしにはまり役でした。
ちょこっとキリアン・マーフィも出ていて感動!!←何気に3作全部に出てます♪
けれどもびっくりは「インセプション」のイームスこと、トム・ハーディが肉体改造?!して激変してます!
これは見ごたえアリ。

マニアネタだと「クリミナルマインド」のJJの旦那さん役のジョシュ・スチュワートも頑張ってましたよ〜!
相変わらずNice looking guy!

2011.10.19 Wednesday

自分探し?!


「EAT PRAY LOVE」原作は700万部を超えるベストセラーだそう。

ニューヨーカーのジャーナリストの30代女性が理解あるパートナーと結婚し、仕事も順調。
だけど自分には何か足りない、本当の私って何?という気持ちから、
誰かや何かを待つだけの人生をやり直したい、という衝動を抑えきれず一方的な離婚、そして仕事も一年間休職し、イタリア、インド、バリと自分探しの旅に出る・・・という自伝的小説がベースの作品です。

待っている自分から脱したいといいつつ、別居後に付き合い始めた年下の彼が変わらないことでぶつかり、
自分探しで行ったイタリアでも英語が通じる居心地のいい仲間とつるみ、美味しいものを食べ幸せいっぱいの気持ちのまま「今を楽しむことが一番!」と幸せ気分に浸りつつ、
その延長で瞑想の修業のためと行ったインドでは雑念が払えず、
結局は同じ道場で修行するアメリカ人の男性に諭され、またアメリカ的思考のインド女性としか関わらず、
バリでは瞑想の師匠にお世話になり、心の平和を求めつつも結局バリ在住のブラジル人男性と恋に落ちて・・・・
と、自分探しはどこへやら??本能赴くままの内容なのですが、まあ、それは映画なのでいいとして(爆)

主人公の彼女の(あくまでも映画で描かれている設定だけで考えると)
人が変われば、場所が変われば何かが変わるという依存心。
けれども結局は自分のスタイルは変えず、居心地のいい場所や人に依存ばかりして周りの環境が変わっただけで、その都度幸せな気持ちにはなれても、一過性のものなので後には何も変わらない自分がいるだけ。

自分は変わらず、誰かに変えてもらおうとすることが根本なので、周りに集まる人も波長よろしくで、何かに、誰かに自分を変えてもらおうとする人ばかりなので、何せ自分の都合、自分の幸せが優先(笑)

自分が好き、はとてもいいことだけれども、自分大好き!だけから脱することが大事なのですが・・・。
自分が好き→こんなはずではない→もっと自分らしくなりたい、を感情だけで考えるのではなく、きちんと分かり合う努力をしないからこんな自分なのではないか?どこか満たされないのは心が通いあわないからではないか?ということが理性で見えてくれば、なにも全てをリセットする必要はないわけですよね〜。

パートナーとの関係をスムーズにするためには自分と同じくらい相手のことも大切、この気持ちになれるかどうか、絆を作る分かり合うための努力を怠っているのではないか、ということに気づくかどうか?
ここがこの先の大きな分かれ目になる訳です。

自分だけを大事に思う気持ちから脱して相手を大事に思えない限り、自分だけを大事に思う相手としか出会えない。
これが波長の素晴らしくもあり、恐ろしいところ。
このままでは今だけ幸せならいい、の繰り返しで、いつまでも本当に幸せになれない人の見本のようになってしまいます。

全ての出来事は自分を映す鏡、なわけですね。
なので、自分が変わること、何を変えるのかを理性で判断すること、が大事なわけです。
勿論、旅行をしつつ、ここに気付けば理想的なのですが。

何とも本能的な題名なので、期待はしていなかったけど、出演者はみんな素敵だっただけに、ちょっと残念・・・の作品でした。

けれども南イタリアの街並みや風景の美しさやインド、バリをプチ旅行した気分に浸るにはいい映画!

2010.07.26 Monday

INCEPTION

今日はただのシネマレビューです。

久々に大興奮してしまいました。
正直個人的には「MATRIX」以来の衝撃ですっ!(ということは12年ぶりですか:驚)

クリストファー・ノーラン監督の作品なので、期待はしていたものの、すっかりはまりました。

この監督といえば、「バットマン ビギンズ」・「ダークナイト」など、魅せることがうまく、音楽、映像ともにいうことなし。

また、ノーラン監督作品おなじみのサー・マイケル・ケインやキリアン・マーフィー、渡辺謙さんなどの顔ぶれにくわえて、マリオン・コティヤールや「500 Days of Summer 」のジョゼフ・ゴードン=レヴィットなど、個人的に大好きな役者さんばかり。
他の役者さんもキャラクターがわかりやすく、ひとときも目が離せませんでした。

※余談ですが、「JUNO」のエレン・ペイジも出ていましたが、以前よりもちょっと綺麗になたかしら〜なんて母のような気持ちで観てしまいましたが、彼女をみると「大竹しのぶ」さんを連想してしまうのは私だけでしょうか。。。

これから観る方もいらっしゃるかと思いますので、詳しい内容には触れませんが、ディカプリオ君の演ずるコブがアイディアや情報を盗み取る企業スパイがとして人の夢(潜在意識)に入り込み、今回は盗み取るのではなく、植付ける(インセプションする)という話なのです。
ストーリーにこれといった斬新さはないものの、やはり魅せ方と世界観、音楽が素晴らしく、本当に148分という長編ですが最後まで集中し、常に頭をフル回転させすっかりのめり込んでしまいました。

また、ヒプノセラピー(催眠療法)をする私としてはある意味とても興味深い内容でした。
是非映画館で観ていただきたい逸品です。

私は時間ができたらもう一度観たいですね〜(笑)

2010.05.03 Monday

日曜日は映画の日 (ただの映画レビュー)

GWまっただ中、みなさんお休みを楽しまれているでしょうか。

こちらのブログでも時折触れていますが、
私は海外ドラマ+映画大好き人間でして、
気になる作品は必ずチェックしています。
(テレビもAXNかWOWOWしか見ていないといっても過言でないほど・・(苦笑))
ここ数年は月曜日が定休日のこともあり、映画観賞は日曜日のレイトショー、が定着しつつあります。

このところ視た映画で蛇足という言葉がぴったりだった、
「SHUTTER ISLAND」
映画の上映前に「ラストは誰にも教えないで・・・云々」なんて言う余計な錯覚や謎解きの解説のおかげで、ストーリーの楽しさ半減。

ディカプリオの演技はなかなかでしたが、観終わった後、ありがちなストーリー展開とその結末、あまりの上映時間の長さに疲労困憊&片頭痛で体調を崩し散々でした。

     ** ** **

そして以前から公開を楽しみにしていた「Alice in wonderland」



ティム・バートンは大好きな監督さんなので、彼の作品は網羅していますが、もともとアリスは子供のころから絵本を読んでいたので期待大で初の3D映画で観まし た。

場面の一つ一つにこだわりがあって、衣装やヘアスタイルや、インテリア等々こだわりの演出にかなりマニア心をくすぐられましたが、ストーリーというよりはティム・バートンの世界観を楽しむような感じですね。

大人が見ても自分を信じることや、なりたい自分になることの大切さを感じる、
深く観ようとするとなかなかなストーリーかと思います。

     ** ** **

けれども、一番パンチの利いた作品は、なんと「DISTRICT9」でした。

20年前に南アフリカ・ヨハネズブルグ上空に突如現れた巨大UFOが制御不能になり、
そこに乗っていたエイリアンたちが「難民化」し、第9地区に隔離され、その場所も年々スラム化し、周囲の人間の生活を脅かすまでになったので、人間の都合によりさらに遠くに強制隔離する途中に起きた事故・・・というような設定なのですが、深読みすると色々見えてきて(場面の端々に色々な映画のパロディもあり)人間の「小我」を浮き彫りにしたような、なかなか面白い作品でした。
前知識もなく期待していなかっただけに、かなり面白く、また南アフリカという背景を考えるとエイリアンに対する対応がアパルトヘイトを連想しますが、ある意味人間のエゴと器の小ささ、自己中心的思想等々、人間の未熟な部分を見せつけられ、考えさせられた作品でした。
何でも「DISTRICT10」の制作予定もあるようです。

きっと観てしまうんだろうな(苦笑)

2009.11.20 Friday

まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響

故ポール・ニューマンの監督作品で、実生活での妻であるジョアン・ウッドワードが主演、次女役として実娘のネル・ポッツが演じています。
勿論この??な題名に惹かれて見たのですが、これが深い内容でした。

家事や子供の教育に無関心な被害妄想気味な未亡人と2人の娘。
老人への部屋の間貸しや電話セールスなどで生計を立てる日々。
姉はチアリーディングをしたり人前で母親をまねて笑いを取るなど、社交的で明るく見えても、精神的に追いつめられると癲癇発作を起こしたり、若かりし日の母似の自分の行動や性格に悩むことも。
また、妹は内向的ながらも科学に強い興味を持ち、まるで現実逃避するように実験に没頭する毎日。

母親はだらしなく感情的な女性で、娘たちを理解しようとはしません。
自分の人生すらチーズケーキ屋を開きたいという夢物語は語るものの、そのための努力は一切なしで攻撃的な性格。
姉も積極的に見えるものの精神的に脆く、しっかりと自分の人生を考え、地に足がついているのは妹だけ。

そんな彼女の夢中になった実験とは、ガンマ線を照射したキンセンカの成長記録をとること。
キンセンカの種に大量の放射線を照射したもの、中位のもの、少ないものの成長を観察し、その実験結果を発表して学校主催の科学フェアで彼女は優勝します。
その結果はというとガンマ線を少量、中位のものは普通に花を咲かせたものの、
大量に照射したものは全く育たないか、突然変異を起こすか、というものでした。

母親の出口のない閉塞感、長女の若さゆえの絶望感もよくわかりますが、なんといっても次女の実験結果から読み取れるテーマがよかったです。

ガンマ線を照射されたキンセンカはこの二人の娘と同じであって、家庭環境、親の考え方という影響をもろに受けて同じ轍にはまってしまいそうな娘もいれば、全くの突然変異を起こす娘もいる、というように受け取れました。

彼女は、なにせ科学オタク。『原子』という言葉に限りない魅力を感じ、自分身体を構成する原子も母親からの影響に侵されず、突然変異を起こせるのだと確信します。

自分の体を構成する何億という原子、その一つ一つに色々な記憶を持ち、その可能性は限りなく、これは過去世と現世の自分の関係とよく似ています。

過去世で経験していることは確かに得意だったり、慣れているのでうまく出来たりしますが、やはり大事なことは自分がどうしたいか、どうなりたいか。
そしてなりたい自分になれる、誰でも自分の中のどの原子が一番力を持つかは未知数。
突然変異は起こせるのです。

2009.09.09 Wednesday

ホレイショ・ケインという男

何のことですか?というような題名ですが、実は以前からwowowで放映されているCSIシリーズにはまっていて、その中の一つ、「CSI:マイアミ」のボスのことなのです。

リゾート地ともいえる太陽が燦々と輝くマイアミで、いつもひとり全身黒のスーツに身を包み、容疑者には徹底した上から目線、数々の暴言(爆)そして子供と家族愛にめっぽう弱い、カッコつけていながら実は温かい人柄がうかがえるイケてるオヤジなのですが・・・・

と前置きが長くなりすぎましたが、このドラマの中での彼のセリフが素晴らしかったのです。

「親であることは権利じゃない 神からの恵みだ」

これを本当に理解している人は少ないのです。
子育てで起きる問題のうちの多くはここにあるかと思います。
私もよく言っていますが、子供は自分の魂のレベルアップに最適な親を選んで生まれてきます。
その絶妙なマッチングを経て子供を授かるのですが、どうしても肉体を借りて生まれてきますので、親にとって子は所有物、という感覚を持ってしまいがちですが、全く別の魂です。

権利と思うから過度な期待をしたり、自分の夢をおしつけたり、ああしろこうしろと言ってしまいがちですが、一緒に学ぶためにやってきた全く別の魂、ということが分かっていれば
どんな子であってもまさに「めぐみ」ということが実感できるかと思います。

自分がこうするべき、と過度な期待をされたことがあれば、よりこの言葉が心に響くでしょう。

神はその人にぴったり合った恵を与えてくださいます。
子供も、子供がいない方や結婚されていない方は会社の部下も同じことですが、自分の未熟さやまだ知らない良さを教えてくれるめぐみ。謙虚にいただきたいですね。

2009.08.23 Sunday

仕事と偏見

皆さんもご存知の通り、第81回米アカデミー賞 外国語映画賞を受賞した「納棺師」という職業を広く一般に知られることとなった映画「おくりびと」です。
以下ネタバレです。

実はずいぶん前に観ていたのですが、自分の中で消化できず今になってしまいました。
納棺師という仕事は素晴らしい仕事ですし、映画も感動的で涙なくしては見られませんでした。
特に山崎努さんの演技は素晴らしく、この方なくしては成り立たない映画ですし、本木雅弘さんの身のこなしは優雅で、自分の死後、こんなにプライドを持って納棺していただけたらどれだけ素晴らしい旅立ちになるか、と心から思うのです。

けれども・・・ネックはここからです。
映画の中では、オーケストラのチェロ奏者だった夫が楽団の解散により、田舎へ戻りひょんなことから納棺師になるのですが、この妻がね〜最悪なんです。
妻に黙って夫は納棺師の仕事をしていたのですが、仕事がバレた途端、「けがらわしい」と言い放ち、実家に帰ると言いだし、それっきり。
おまけにここからが最悪で、なしのつぶてでいた妻が妊娠発覚と同時にのこのこ戻ってきていきなり夫にむかって「子供に堂々と言えないような仕事は辞めてくれ」、というような大暴言を吐き捨てる始末。

このあたりで一気に感動は冷め、くらくらしてしまいました。
(じゃあ法医学者だったらよかったのかしら???なんてイジワルな考えまで浮かんでしまったわ:(爆))

確かに、田舎という土地柄、死を忌み嫌う方は多いでしょうし、これは一般的な人々の反応なのかもしれません。
けれども、妻がですよ、夫の一番の理解者であるべき人間があり得ません。
仮にも自分が愛する人間が、なんでこの職に就いたのだろうか、とか決して楽でないこの仕事を続けていくということにはどんな理由があるんだろうとか、想像力があれば分かるはずです。きちんと訊ねて話し合うことだってできたはずですよね。
正直、どれだけ夫を傷つけているかを全く想像できず、その仕事の内容もよくわかっていないのに頭ごなしに否定とは・・・。(涙)

まあ、ここで血圧がだいぶ上がってしまったのですが、(とはいえ映画ですから、焦点がぶれてしまうので、ここまで熱く思ってしまう私もどうかと思いますけど(苦笑))最後は彼の仕事ぶりを目の当たりにした妻は理解してくれるのですが・・・。
ある意味お互いに言葉が足りない未熟な夫婦が本当に理解し合うことができてハッピーエンドなのですが、個人的には偏見とご都合主義と想像力の無さが心地悪く、もやもやする映画でした。
この映画を何で見たのだろう?ということを考えると、きっと私の中にも何か凝り固まった偏見があるために、その「おしるし」なのかもしれないと思いなおし、襟を正した次第でした。

職の貴賎は一切ありません。どれくらい真摯にプライドを持ってその仕事に臨んでいるか、それだけです。
当たり前のことなのに、私たちの目はごく身近な人にまで「どう見られるか」ということで思い悩み、濁ってしまっているのかもしれません。

あと、皆さんはご存知と思いますが、死は忌み嫌うものではなく現世の卒業でしかないですからね〜。納棺師は素晴らしい「卒業」のお手伝いですね。

2009.07.28 Tuesday

自分で選んで生まれた場所

邦題:「ぜんぶ、フィデルのせい」予備知識が全くなかった映画だったのですが、フランス語の勉強になったことは勿論のこと、作品としてもとってもよかったです!

時代背景は1970年のフランス。
スペイン人の貴族階級出身の弁護士の父とマリ・クレールの編集者を母に持つブルジョワ階級のミッションスクールに通う9歳の主人公アンナ。

スペインで、フランコ政権に対する反政府運動を行っていた伯父さんが亡くなり、残された伯母さんと従姉妹が一緒に暮らすことになり、それをきっかけに両親がある日いきなり反体制運動に参加し、共産主義に。

今までの生活が一変し、大人の事情に翻弄されつつも彼女らしい人生を歩み始める・・・というお話。
正直、フィデルってだれ?というレベルの私でしたが、あのキューバの国家元首のフィデル・カストロ。言い換えれば、「ぜんぶ、社会主義のせい!」といった感じでしょうか。

ところがこの「せい」ということば。
誰々のせいで、とも取れますが誰々のおかげで、とも取れます。
ネタばれしてしまうと 結果的に「おかげで」の方の意味になるでしょうか。
フランス映画だけに、ファッション、ファブリック、インテリアが素敵なことはもちろん、この主役のアンナ(ニナ・ケルヴェル )の演技が素晴らしく自然で、虜になりました。

前置きがグーッと長くなってしまいましたが、この映画から感じたものは
「自分は自分の魂の成長のために必ず最適な親、環境を選んで生まれてくる」
ということです。

シルバーバーチの言葉を借りれば、

「霊的に見て、あなたにとって何がいちばん望ましいかは、あなた自身には分かりません。
もしかしたら、あなたにとって最も嫌なことが、実はあなたの祈りに対する最適の回答であることもありえるのです。」

「あなた方が嫌な体験と思っているものが、最高の薬になっていることがあるのです。
本当の自分を見出すのは日向の生活の中ではなく、嵐のような生活の中なのです。
雷鳴が鳴り響き、雷光がひらめいている時です。」

こんな親でなければ、こんな家でなければ、こんな職場でなければ、こんなパートナーでなければ、そして、こんな自分でなければ。
これでは、苦しみが続くだけで出口が見えません。

真っ暗闇の中でもパンドラの箱の中に「希望」があったように、よく目を凝らして見ると、必ずその意味が見えてきます。
9歳の少女にも見えた「希望」を皆さんも是非、見つけてみてください。

暗闇があるからこそ、光を見つけることができ、
暗闇を知っているからこそ、光の素晴らしさ、ありがたさが分かる自分は悪くないですよ。

2009.07.06 Monday

YESは人生のパスワードか?

このところ映画ネタばかりで恐縮なのですが、先日観に行った「Yes Man」邦題:イエスマン "YES"は人生のパスワード これがなかなかおもしろかったです。

こちらで大昔?!にお話ししたことがあるかもしれませんが、大学生のとき、
「すべてを受け入れることに意味があって、否定することは簡単で、否定はある意味自分の経験を狭め、逃げにもなる」
というようなことを友人に言われ、大いに考える気かっけになったことがあるのですが、その時のことをこの映画を観て思い出しました。

題名からも容易に想像できる通り、離婚をきっかけに何につけても「NO」と言っていた後ろ向き、かつマイナス思考の男性が、旧友からYESと答えることで人生が変わる、という自己啓発セミナーを紹介され、参加することによってすべてを「YES」と答えようと決断し、そのことによってトバタタしつつも人生が変わる、という単純なストーリー。
(何でもBBCラジオディレクターの体験実話が基になっているとか)
なので、主演がジム・キャリーでなければここまで面白くテンポのいい作品には仕上がらなかったのでは、と思います。

とまあ、作品内容はさておき、すべてに「YES」と答えることでもちろんうれしいことも起きるのですが、当然のごとく不便なことも起きるわけで、あくまでもYSEは自己改革の第一歩でしかなく、それをきっかけに自分で考え自分で判断していくという結局は責任主体なのだというある意味、本当に多くの人にありがちな、これさえちゃんとやっていればいいんでしょ?てきなインスタント脳を笑い飛ばすような実はきちんとしたメッセージのある作品でした。

これは生きていくうえで何でも「こうしなさい」といわれてやっていたのでは結局ダメなのだ、ということや、正攻法はなく、自分で経験することしかないのだ、ということを面白おかしく描いたもので、説教くさいところは一つもなく「そんな馬鹿な〜」なんて他人事と思いつつ観終わった後、自分に照らし合わせて観ていただきたい作品でした。

また、共演のズーイー・デシャネル、作品中での性格も容姿も本当にめちゃくちゃかわいかったです。こんな女性はやっぱりモテますね♪


「超」余談ですが、エヴァヲタとしてもちろん「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」も既観しておりますが、こちらもすごくいろいろ語りたいのですが何せ思い入れが強すぎ、客観的に語れませんので当分の間寝かせておきたいと思います。

2009.06.14 Sunday

じっくり考えてみるべき大切なこと。

過ぎた話になってしまいますが、
6月5日の「世界環境デー」にリュック・ベッソン総指揮によるドキュメンタリー映画「HOME〜空から見た地球〜」が放映され、やっと見ることができました。

この映画は環境問題への関心を高めることを目的としていて映画館やテレビやインターネットで無料放映され、このほか世界各地の屋外イベント会場での上映されるなど、一大エコイベントになったそうです。(画像はパリでの屋外上映風景です)

ちょうどこの映画の監督である航空写真家
ヤン・アルテュス・ベルトラン氏の
「LA TERRE VUE DU CIEL」(空から見た地球)という映画をフランスで観たことがあるのですが、とても素晴らしいものでした。
そしてこちらをさらにパワーアップしたものが今回の「HOME」でした。

環境をテーマにした映画では「不都合な真実」なども観ましたが、「HOME」は美しい画像を通して、観る者に訴えかけてくる強いものがありました。

今人類は地球が誕生して以来40億年の財産を20万年で自分たちのものにして、ここ2万年で定住することを覚え、1万年前から農業を覚え食の安定から文化が生まれ、そして近代では石油という地下資源を絞りとり、いわゆる豊かな生活を日々送っています。

とはいえ、今でも15億の人々が地球の四季に即した自然の恵みを受けての生活をしていて、その数は先進国のすべての人口よりも多いということです。

先進国に住む私たちには、責任があります。
いうなれば、カルマです。
私たちの日々の生活が排出する二酸化炭素、電化製品による熱、それだけでなく環境汚染など、数え上げたらきりがありませんが、豊かで、贅沢で、便利さを追求したそのカルマの清算を性急に求めらています。

同じ地球に住む生き物として、今一番大事なことは個人や国の利益ではなく、私たちの住む地球=HOMEを守ることだというメッセージがとても分かりやすく説明されています。

映画の中でも、
「何を失ったかでなく、何が残っているか。」
「知恵のある消費者になること。」

などをうたっています。
私たちはいきなり大自然に生きる民族のように暮せと言ってもそれは到底不可能ですが、日々の生活からごみを出さない、リサイクルできるものしか買わない、公共の交通機関を利用する、食べるものも地産のものを積極的に購入する、エコ家電を買う、など小さな一歩から、とはいえすべての人が意識すれば確実に結果が出るそのひとつの力になれます
高い文化水準を持っているからこそ、想像力を働かせて選択すること、と試されます。

便利を求めれば必ずその傲慢の結果自然のバランスが崩れる。
豊かな生活を求めることが実は自分たちの首を絞めることになる。

今、何をしなければいけないのかを真剣に考えていかなければ、
数年後にこんなはずでは、と叫んでももう手遅れです。

映画をみれば、皆さんも何が大事なのか、ということを実感いただけるかと思います。
美しい映像を見ながら、自分たちの住む地球の美しさを実感し、また自分たちがしてきたことを冷静に見つめ、未来に向けて自分ができることを考えさせされる貴重な作品でした。(DVDが発売されるようですので、レンタルされるかと思います)


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